国道8号線 1,500台(2018/2)福井県側立往生を考える
昨年2月福井豪雪で、国道8号線の福井県あわら市から石川県加賀市間で、1,500台の車が立往生になりました。1台のトラックの立往生が原因とされ、今冬からはタイヤチェーン装着区間に規制されました。そこで頻繁にこの区間を走行している者として、積雪災害の本質に気が付きましたのでお話します。
国道8号線(福井県側)
福井県あわら市_※ バイパスはなし
まず、2枚の写真を見てください。最初の写真の左側に見えるのが北陸自動車道(高速道路)です。この地域に豪雪があり、高速道路の除雪のため通行止めにしたことが発端となり、並行している国道8号線に車がなだれ込みました。この地域には北陸自動車道と国道8号線の2つしか幹線道路がなく、最後の難所の県境付近は急な上り坂です。全てのトラックがこの貧弱な道路に集中することになりました。
国道8号線(石川県側)
石川県小松市(小松バイパス)
石川県小松市(金沢西バイパス)
一方、この区間は石川県加賀市北側の国道8号線小松バイパスと金沢西バイパスです。この道路は高架構造片側2車線で、交差点はなく高速道路と同等の幹線道路です。
福井県側の幹線道路は雪に弱い
福井平野は周囲が山・海に囲まれていて、幹線道路が少なく、かつ未改修になっています。福井県は北陸地方なのに関西圏という意識が強く、南側の今庄の雪対策には敏感ですが、反対側(石川県側)には感心も熱意もありません。この危機感の無さが、昨年2月の積雪被害の本質です。
福井県福井平野の幹線道路
- 北陸自動車道(石川県方向)北側
- 国道8号線(石川県方向)北側
- 国道157号線(石川県方向)豪雪地帯
- 北陸自動車道(県内敦賀方向)豪雪地帯
- 国道8号線(県内敦賀方向)豪雪地帯
- 国道476号線(県内敦賀方向)豪雪地帯
- 国道158号線(岐阜県方向)豪雪地帯
- 国道157号線(岐阜県方向)冬季通行止
- 国道365号線(滋賀県方向)冬季通行止
北陸自動車道の今庄方面は、降雪により頻繁に通行止めになります。しかし、南側へは、国道8号線と国道476号線があり、もし高速道路が通行止めになっても、情報収集して選択する(考えるチャンス)機会があります。しかし北側迂回道路は、国道8号線しかないため、躊躇なく進入したのでしょう。
国道8号線の改修を急ぐべし
トップの写真が2月立往生被害のあと9月に開通した国道8号線(丸岡から石川県側)です。この改修工事を中断することなく、短期間で片側2車線化を推し進めることを福井県民として望みます。今年2月は豪雪で被害が出ないようお祈りしております。
にほんブログ村【福井情報】ランキングに参加中
最近のコメント